コラム_第十一回 - h-collection|廣島晴弥

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コラム_第十一回

 

 

column
コラム

 

 

モノから生まれる

暮らしのイメージ

SHAPE&DECORATION vol.3より

 

 

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 第十一回

⁡ルアー

 

 

 

暮らしのイメージが湧くかどうかは定かではございませんが、これにハマると暮らしが変わるほど影響はございますな。 (相応にして暮らしは犠牲になる気もするね。)

もう綺麗でございます。
ペンダントヘッドでもいいぐらいじゃごさいませんか。

でも言ってみればこれは漁に使う道具。

見た目だけではございません。
水の中において水流を潜らざれば命あるが如く泳ぎまする。

これ見た魚はたまらず喰いつこうってなもんです。

しかし不思議なもんで釣れるルアーとはかくも美しくなくとも釣れるのでございます。
名作と呼ばれるルアーの中にも野暮なやつらは結構おりまする。

要は動きと反射、あるいは魚のツボとやる気なんじゃないかと推察いたしますが魚じゃあねぇんでよくわかりません。

このルアーお値段1000円前後から3000円ぐらいが一般的。
完全に個人手作りのルアーなんてそんなの目じゃございません。 値段もさることながら、見た目の美しさときたらそりゃあもう、そりゃあもう…。

もはやクラフト。
まごう事なき職人。

とはいえ魚屋いけばそんだけ出せば結構な魚が手に入るわけです。

しかもそんなルアーを買っても釣れる保証もございませんし、
ぱちん!
なんて音して糸切れて飛んでいっちまったり、木に引っかかっちまったり、魚に持ってかれちまったりするわけです。

あははは!
釣り人なるものいとおかし。

釣りバカと申しますとおり、馬鹿がつきまする。

なので御意見無用にて候。
とは言え先程も申しましたとおり魚を釣るのにさような美しさは要らぬようでもございます。
ならばなぜかくも美しく変化してきたのでありましょうかね。

そう。
ルアーが最初に釣るのは魚ではごさいません。
釣り人でございます故…

いやぁ…。
モノを作る人間として捨ておけぬではございませんか。
実用にたるモノなんて今の世の中掃いて捨てるほどございます。 しかも100円とか…(税抜)

実用に足らぬでは話しになりませぬが、その先にはきっと 美しいとか綺麗とか、かわいいなんてのかもしれないし、あるいは手間暇とかそんなものなのかも知れませんやね。

料理は器を選ばないだろうけど料理を愛する人は器を選ぶでしょう。
酒もまた然りにて候。

さて…
どうやって釣りましょうかね…

いやいや。
馬鹿にしてるわけじゃあございません。
馬鹿は釣り人だけで充分にて。

ただただ。
思わず手に取りたくなるようなモノ。
そんなモノを作っていけないかなぁと思うわけでございます。

なんて事考えながらもいい季節になったじゃございませんか。
魚の声もよぉく聞こえるようになりやした。

いやぁ… 御意見無用にてお願い致します。

 

加倉井秀昭 ⁡

 

 

 

 

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scratch&noise
加倉井秀昭

 

 

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